展覧会

令和元年 夏季展
「茶道具の次第―更紗を中心に―」


 次第は茶道具に付随する仕覆や挽家、箱書、添幅、包物(風呂敷)などを指し、茶の湯では道具と共に注目されます。これらは道具の伝来や銘の由来、製作地、作者など多くの情報をもたらす重要な資料であると同時に、持ち主の趣向が反映された取り合わせを楽しむものでもあるからです。特に、名物と呼ばれる茶道具に添う仕覆や包物などには、貴重な裂地が用いられていることも多く、それ自体が鑑賞の対象にもなります。
 次第への関心が高まったのは江戸時代初期の17世紀前半頃からといわれ、大名茶人の小堀遠州(1579~1647)は積極的に次第を整えたことで知られます。遠州所持の茶入には複数の仕覆と上質な箱が仕立てられました。また、当時流行していた舶来の布の「更紗」が包物などとして取り入れられました。包物は茶席では見られない次第ですが、異国情緒あふれる個性的な更紗の取り合わせには遊び心が感じられます。
 今回の展覧会では、茶道具と次第をあわせて約50点を展示します。作品のたどった歴史や、付属品の細部にまで宿った茶人達のこだわりを感じていただければ幸いです。

会期 令和元年7月2日(火)~ 同年 8月4日(日)

志野茄子香合 南三井家伝来
鹿手更紗、袴腰更紗、巴手更紗(インド17~18世紀)などを縫い合わせた
包物が添う

堅手平茶碗 菱(銭菱)手更紗
(鍋島更紗18~19世紀)の
御物袋が添う

主な展示品 中興名物 瀬戸肩衝茶入 銘飛鳥川 小堀遠州・酒井忠勝所持 濃萌黄地梅鱗文金襴など五種の仕覆と、唐木の丸埋物文様がある四方盆と盆の袋の鋸歯文更紗(インド17~18世紀)が添う

オランダ染付替茶器 いちご手更紗(インド17~18世紀)の包物が添う

唐物擂座皮茶箱 南三井家伝来 山鵲手更紗(インド17~18世紀)の袋が添う

※予告なく展示作品が変更になる場合があります。

公益財団法人 湯木美術館

開館時間
午前10時~午後4時30分(入館は午後4時まで)
休館日
毎週月曜日[月曜が祝日の場合は開館、翌平日休館]、10月16日(水)
夜間開館日
9月6日(金)、10月4日(金)、11月1日(金)、12月6日(金)は午後7時まで開館(入館は午後6時30分まで)
入館料
入館料一般700円/大学生400円/高校生300円
住所
〒541-0046
大阪府大阪市中央区平野町3-3-9
お問い合わせ
TEL: 06-6203-0188
FAX: 06-6203-1080